コラム
2022.08.30

レクリエーションの意義

レクリエーションの意義

デイサービスでは、積極的にレクリエーションを行うよう推奨しています。推奨する理由は、厚生労働省のデイサービスの目的に基づいての物です。

デイサービスの目的

通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。

出典:厚生労働省 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group7.html

こちらの記事では、デイサービスのレクリエーションの意義、レクリエーションの種類について説明します。

デイサービスのレクリエーションの意義

レクリエーションの意義

デイサービスのレクリエーションの意義は4つあります。①利用者同士が関わり、コミュニケーション促進する、②脳を活性化させる、③身体機能の維持・向上、④QOL向上です。こちらの章では、1つずつ説明します。

利用者同士が関わり、コミュニケーション促進する

レクリエーションの意義_コミュニケーション

デイサービスの目的にある孤立感の解消として、利用者同士が関わり社会性を維持することが重要です。レクリエーションには、個人で行うものだけでなく、集団で行うものもあります。集団で行うレクリエーションに参加することで、他の利用者や職員と自然にコミュニケーションを取る機会になります。また、要介護になっても役割を持ち、いつまでも頼られる存在であることが大切です。デイサービスの利用者にはさまざまな状態の方がおります。それぞれが状態に合わせ、できることを役割分担することで、状態の進行によりできることが少なくなってきた方も参加できます。

脳を活性化させる

レクリエーションでは日常生活では使用しない脳の部分を刺激できます。レクリエーションは、物事を考えたり、手を使ったりする場面が多くあります。脳を刺激することにより、認知機能の維持・向上に努めています。

身体機能の維持・向上

レクリエーションは機能訓練を兼ねている面もあります。高齢者は動かないと体力や筋力が落ちやすく、動かないことにより、できることができなくなる廃用症候群や寝たきりになるリスクもあります。適度に運動することが身体機能の維持・向上やリフレッシュにつながります。

QOL向上

QOLはQuality of Lifeの略で、生活の質と訳します。生きがいや楽しみを持つことはQOL向上に役立ちます。向上のためには、現在できることを維持・向上し、生きがいや楽しみのある生活を送ることが重要です。また、介護が必要になるとできることが減ってきますが、できることを活用して誰かに必要とされることも生きがいの1つです。デイサービスでは、利用者がレクリエーションを楽しみに通ってもらえるよう努めています。

レクリエーションの種類

レクリエーションの意義_種類

レクリエーションには、さまざまな種類があり、4つのカテゴリーに分けました。こちらの章では、①脳トレレクリエーション、②身体を動かすレクリエーション、③物作りレクリエーション、④音楽レクリエーションについてご説明します。

脳トレレクリエーション

脳トレレクリエーションには、計算・間違い探し・クイズ・漢字パズル・カードゲーム・連想ゲームなどがあります。レクリエーションによっては個人でできるもの多いので、レクリエーション時間以外の休憩時間に積極的にされている方もおります。脳トレは、記憶力や脳を使って考えることで脳を活性化させることが目的です。

身体を動かすレクリエーション

レクリエーションの意義_体操

身体を動かすレクリエーションには、体操・風船バレー・ボーリングなどがあります。体操は一般的なラジオ体操やケアビクス・地域オリジナルの体操などを実施しています。高齢者向けの体操ではありますが、メニューを通すと職員でも疲れを感じることもあり、運動量は多いです。身体を動かすことで心身機能の維持・向上やリフレッシュ、認知症(進行)予防が目的です。

物作りレクリエーション

物作りレクリエーションには、工作・手芸・書道・フラワーアレンジメント・おやつ作りなどがあります。書道・フラワーアレンジメントなど個人で作品作りするものや、工作・おやつ作りなど利用者が協力して作るものがあります。デイサービスでは、よく壁に絵(壁面)を飾っています。それの多くは、利用者と職員が協力して少しずつ作り進めた作品であり、完成した時に達成感を味わうことができます。壁面は季節ごとに作り替え、作る楽しみと見る楽しみがあります。物づくりすることで、脳の活性化やコミュニケーション促進、達成感を味わうことが目的です。

音楽レクリエーション

音楽レクリエーションでは、童謡などを歌う・カラオケ・楽器演奏・イントロクイズ・楽器演奏などがあります。楽器演奏では、鈴やタンバリンなど簡単に鳴らすことができ、曲に合わせやすい楽器を使用します。集団で行うため、他の利用者とコミュニケーションを取ることや、達成感を味わうことができます。また、音楽には心を落ち着かせたり、リフレッシュしたりする力があります。認知症のある方は昔懐かしい曲を歌う・聞くことで昔のことを思い出すきっかけにもなり、脳の活性化も期待できます。

アクタガワのデイサービスで実施しているレクリエーション

当社のデイサービスでは上記以外にもさまざまなレクリエーションを実施しています。例として①理学療法士指導のzoom体操、②ハンドベル演奏、③ハーツ商店、④運動会をご説明します。

①理学療法士指導のWeb体操では、zoomを活用して理学療法士が体操を指導しています。Webで実施すると利用者が分からないのではないか、とお思いの方もいるかもしれません。各デイサービスでは、職員が画面上の動きに従って動き、利用者が分かるように工夫しています。

 

レクリエーションの意義_ハーツ商店

②ハーツ商店は、当社オリジナル通貨のハーツを使ったお買い物レクです。ハーツは、利用者が食器拭きや洗濯物畳み等の家事をやった時に差し上げています。ハーツ商店では、利用者それぞれが商品を見て、欲しいものを購入しています。このレクリエーションでは、普段買い物に行かない方が買う楽しみを感じることや計算することで脳の活性化を促しています。

③ハンドベル演奏では、音出しから合わせをやります。日頃のレクだけでなく、クリスマスコンサートとして、これまでの練習成果を披露したこともありました。ベルを振る行為は、握ることや腕を動かす機能訓練でもあります。利用者の中には、ベルを振ることが難しい方もいるため、振るだけでなくボタンを押すと鳴るタイプを使用し、皆様が楽しめるようにしています。

 

レクリエーションの意義_運動会

④運動会では、玉入れ・パン取り競争・ペタボードなど各デイサービスが趣向を凝らした種目を実施しています。運動会らしく紅組白組に分かれて種目をやったり、応援したりと若い頃の運動会を思い出される方もいるようです。種目は個人戦もチーム戦もあり、様々な状態の方がいても皆様が楽しめるように工夫しています。身体を動かすことだけでなく、達成感や一体感を味わうことも運動会の目的です。

アクタガワの運動会について書かれた記事はこちら

レクリエーション記事一覧はこちら

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