Recreationレクリエーション
長泉デイサービス 園芸クラブ 夏野菜を堪能
長泉デイサービス園芸クラブでは、園芸が趣味のお客様を中心に生活リハビリの一環として活動量の向上・生活意欲の向上を目標に長泉デイサービスの中庭で野菜や植物を育てています。今回は毎年恒例の夏野菜企画です!今年も夏野菜を愛情込めて育て、収穫・調理をしてお客様と堪能できましたので、その様子をお知らせします。
夏野菜企画考案!
4月下旬、いつものようにお客様と一緒に何の野菜を育てるか企画を練ります。するとお客様から「新鮮な野菜が食べたいな」との声があがり、今回はトマトときゅうりを育てることになりました。
長泉園芸クラブでは毎年数種類の夏野菜を育てていますが、きゅうりの成績がなぜかとても悪いです。暑さのせいなのか環境のせいなのかきゅうりは数本しか取れず、植木の陰に隠れて取り損ねていた巨大きゅうりができたりなどしていました。「でもやってみようよ!」とお客様の頼もしい声があり、リベンジの思いで今回挑戦してみることにしました。
苗の買い出し
お客様の中で『ひとりで買い物へ行くことができる』という機能訓練の目標を掲げている方と一緒に買い出しへ行きました。今年はミニトマト赤・ミニトマト黄色・中玉トマト・きゅうりの苗を購入しました。
花・野菜の配置決め
購入した苗をお客様と一緒に植えていきます。昨年花壇作りを行ってから花が盛りだくさんとなり、どこに何を植えるか、花・野菜のプランターの配置も皆様と一緒に決めていきます。「このプランターの花はみんなとても綺麗と言ってくれるからよく見えるところに置こう」「この花は夏の暑さに弱いから風の当たらない半日陰がいいんじゃない」「きゅうりは這って伸びていくからフェンスの方にのせたらどうかな」「しそを植えるのに土が足りないね、〇〇さんに買い足してきてもらおう」等、お客様同士でコミュニケーションを取りながら進めていきます。お客様自身で考えて判断してくださり、とても充実した時間です。
定植作業
職員でも重たいと感じる土の袋を、軽々と持って作業して下さいます。とても安定した姿勢で作業ができております。
慣れた手つきで作業して下さいます。「きゅうりの苗は2個ぐらい植えたらいいかしら」「このくらいの間隔でいいんじゃない」と声を掛け合いながら進めていきます。
トマトの支柱は3点ずつ挿していきます。「しっかり奥まで刺さないとね」
きゅうりのネットをフェンス沿いに縛っていきます。「ピンと張りが出るように伸ばして」とお客様のアドバイスのもと職員も作業をお手伝いします。お客様が主体で積極的に行動して下さいます。
水やり
6月~8月、職員とお客様で水やりや手入れを行いました。夏の暑さの中で葉がしおれたり枯れてしまう為、水やりの回数や量を増やしたりして大事に育てました。野菜の成長がとても気になり窓から外を覗き込むお客様の姿が多かったように思います。「この暑さで野菜が心配だけど、なかなか外には出れないね」とお話されていました。
収穫
お客様が気にされる中、野菜も頑張って成長し、ついに収穫です。ミニトマトの赤い実が綺麗に並んで、しっかりと実をつけていました。「トマトが大好きだから本当に嬉しいわ」と笑顔で収穫して下さいました。
いつも成績が悪いきゅうりも、今年はしっかりと長い実をつけてくれました。
新鮮な野菜をたくさん収穫できました。
調理
新鮮獲れたての野菜を食べやすいサイズに切っていただきます。
「包丁持つの久しぶりだから」と笑顔でお話されていましたが、手つきは慣れたもので、きゅうりの薄切りも素早くとても綺麗に切って下さいました。
きゅうりはとろろ昆布とめんつゆを和えてお浸しに。トマトはお酢と砂糖・塩を和えてマリネ風に。昼食時にお客様に召し上がっていただきました。
採れたての野菜は新鮮で、お客様に大好評でした。
お客様のコメント
80代女性「採れたてで新鮮だからとてもみずみずしいね」
80代男性「味がとてもいいよ」
担当者より
今年も夏野菜の収穫と調理を行いました。例年収穫の成績が悪いきゅうりも、今年はたくさんの収穫があり、過去のリベンジを果たすことができたかと思います。これも過去の失敗の経験をもとに、挑戦した結果かと思います。夏の暑さの中の作業は熱中症の心配もあり、お客様に長時間の作業をしていただくことは難しい日もありましたが、今後気候が涼しくなってくれば活動時間を多くとることが出来ますので、活動が盛り上がる様に企画をしていきたいと思います。
このレクリエーションを実施している拠点
アクタガワ 生活リハビリ長泉 デイサービスセンター(駿東郡長泉町)