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押切デイサービス 生活リハビリ事例集 O様 R6.4月号
※記念撮影のため、マスクを外して撮影しています。
静岡市清水区のサービス付き高齢者向け住宅、ハートライフ押切では、生活リハビリに取り組んでいます。こちらの記事では、生活リハビリ事例をご紹介します。
2023年10月6日に居室で転倒し受診の結果、右上腕近位端骨折と診断されました。三角巾とバストバンドで固定し、手術は行わず保存的療法になりました。最初は安静の指示が出ましたがその後に「運動範囲制限内なら動かしてもよい」という医師の指示が出たため、2023年12月からは個別リハビリを開始しました。
目次
お客様情報
92歳 女性
介護度:要介護2
目標:以前(骨折前)の生活が出来るようになりたい。
転倒から2ケ月後 個別リハビリ開始
三角巾で固定している影響で他の関節が固まってしまわぬよう、筋力が衰えないよう手指の運動から行ってきました。食事は非利き手の左手で頑張りました。
右手を固定したままの立ち座りは不安感が増します。そんな中、まずは三角巾で固定したまま、安全に立ち座りができるようにと練習を重ねてきました。
三角巾使用中の移動は車椅子です。右上肢にも注意しながら「いつかは受傷前の歩行器歩行の状態に戻りたい」という目標を目指して頑張りました。
2ケ月と10日後 受診の結果、三角巾が外れました
上肢を使っての運動を本格的にスタートです。痛みに注意しながら、固定されていた肩・肘の運動を積極的に行っていきます。日常生活動作でも右手を使ったり、両手で行う感覚を取り戻していきます。
起立も痛みなくスムーズに行える方法を定着できるよう繰り返し練習したところ、安定性が増してきました。頑張った甲斐があり、右手で歩行器のブレーキを握ることも出来るようになりました。
3ケ月後
歩行器歩行初期(撮影日:1月3日)→ 最近の歩行器練習(撮影日:3月7日)
歩行器歩行初期の頃は、歩行器と身体の距離が離れて腰も引けてしまっていましたが、生活リハビリとして日々の生活の中に歩行器移動を取り入れていくと、約2か月でまっすぐな姿勢で歩くことが出来るようになりました。
4ケ月後 歩行器で外出も可能に
屋外練習は遠慮がちだったO様ですが、暖かな日差しに誘われ「桜が咲いてきたね」という発言も聞かれるようになりました。そこで桜を見るために歩行器で出発です。美しい河津桜を間近で眺める事が出来て嬉しそうな表情でした。
徐々に明るい表情が戻ってきて、他のお客様に話しかける場面も増えました。時には、歩行器の中にしまってある曾孫様のお写真を眺め、癒しのひとときを過ごされています。
5ケ月後 以前(骨折前)の生活を目指して
浴槽に上手に入れるよう、またぎ動作練習も開始しました。両手で手すりを持って浴槽に入る姿をイメージしながら頑張っています。
以前は右肘の痛みがあり、腕を前に伸ばして保つことが困難でした。地道に頑張ってきた結果、腕がこれほどまでに挙がるようになり、今では痛みなく腕を伸ばして10秒以上保つことができるようになりました。
髪をくしでとかす、ボタンをとめるなど、右手を使うことを避けていたO様ですが、時間をかけながらも少しずつご自分でできることが増えました。
大好きなお花と一緒に
※記念撮影のため、マスクを外して撮影しています。
華道のご経験があり、フラワーアレンジメントのレクも痛みを伴うことなく両手を使ってお花を美しく活けることができました。やりたい事がやれるようになり、どんどん明るさを取り戻していかれるO様ご本人の頑張りが実を結んだ瞬間です。
お客様のコメント
O様「時間がかかりましたが、ほぼ以前のような状態に戻ることができて本当にうれしいです。骨折したときは昔のようにはもう難しいかなと感じていましたが、コツコツがんばった成果が出てきました。本当にありかどうございます」
担当者のコメント
ご本人の努力も大きく影響してほぼ以前の生活スタイルを取り戻すことができました。骨折してしまったからとあきらめるのではなく、常に可能性を追究し、実践し続けた成果だと思います。まさしくハートライフ押切が目指すところの「お客様の人生の可動域を拡げる生活リハビリ」です。
この生活リハビリを実施している拠点
アクタガワ 生活リハビリ押切 デイサービスセンター(静岡市清水区)