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初生デイサービス 2024 初生展覧会
静岡県浜松市中央区の生活リハビリ初生デイサービスセンターでは、今年も展覧会を行いました。およそ3か月間の準備期間に、多岐にわたる作品作りを行いました。今年は「廃材」を使用し、環境に優しく、よりクリエイトされた作品作りを意識しました。デイサービスご利用のお客様に作品の制作をしていただくことで、生活リハビリの効果も実感できるイベントとなりました。
目次
展示作品 多彩なラインナップ
個人作品
・書道
・フラワーアレンジメント
・塗り絵
・川柳
グループ作品
・チラシと包装紙のフラワーリース
・新聞紙の壁面飾り
・トイレットペーパーの芯と枯れ枝の壁画
・トイレットペーパーの芯と端切れのローズリース
・木の実と枝のツリー
・ペットボトルキャップのフラワーポット
全体作品
・ロールペーパーのモザイクアート
・張り子のランタン
・トイレットペーパー芯のフクロウ
全員で取り組んだモザイクアート
幅2.5㎝、長さ30㎝に切ったチラシを、クルクルと巻き上げる作業を2か月間行いました。出来上がったパーツは、およそ25,000個!隙間時間を見つけ、自ら取り組んでくださる姿が見受けられました。出来上がったパーツを色付けし、根気よく並べていく組み立て作業は大変でしたが、素晴らしいモザイクアートが完成しました。
看板制作
デイサービスのお客様で、当日に103歳のお誕生日を迎えられた方に展覧会の看板をお願いしました。丁寧に、けれど迷いなく進む筆に、来場のお客様一同、感動されていました。
リハビリテーションとしての効果
今回の展覧会では、作業療法士2名が作品の制作構想を練りました。展覧会のテーマを「挑戦」と定め、それぞれのお客様にとって、普段よりも少し困難であろう作業を提案しました。
座っている時間が長い方には、立って行えるものを。脳梗塞後遺症で半側空間無視のある方には、全体のバランスを確認しながら行う作業を。肩の可動域に制限がある方には、遠くに手を伸ばして作るものを。
一人では難しい作業をグループ制作にしたことで、協力し合い、励まし合い、喜びを分かち合いながら作業をすすめることができました。
※詳しい内容は下記の関連リンクからご覧になれます。
他施設からの作品
アクタガワ社内の他施設に依頼をし、作品をお借りして展示をしました。書道の社内コンクール金賞受賞作品、季節の壁画、陶芸作品、イベントで使用したアイテムなど、多くの作品を鑑賞することができました。当デイサービスのお客様も刺激を受け、「次はこれを作ってみたいわ」という声も上がりました。とりわけ人気だったのは、保育園児の作品です。園児たちの可愛らしい作品に、皆様にっこりと顔をほころばせていました。
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『展覧会に向けた創作活動①~リハビリ効果に注目したグループ制作~』の様子はこちら
『展覧会に向けた創作活動②~リハビリ効果に注目した個人・全体制作~』の様子はこちら
お客様のコメント
80代女性「リサイクル品を工夫して作るっていうのが、ワンダフル初生!」
90代男性「独創的な考えで、それぞれの個性が出ていたな」
80代女性「楽しかった。みんなの気持ちが作品に出ているね」
担当者のコメント
「多彩な才能を披露できる場所が欲しい」
作業療法士から提案で実現したのが、初生展覧会です。
テーマを決め、同じ目標に向かって走り続けた3か月。モザイクアート作り開始時は「これやってどうするのよ?」「こんな沢山無理よ」と、消極的な意見が飛び交い、中々思うように進まない事もありましたが、職員が隣に座り会話をしながら一緒に作業をする事で楽しさが増し、製作意欲も高まっていきました。
展覧会当日は、ご家族様や担当のケアマネジャー様、デイサービス外部講師の先生方、地域の方と、多くの皆様に足を運んでいただくことが出来ました。作品と記念写真を撮影されるご家族様もいらっしゃり、とても和やかで温かい雰囲気の中、展覧会を終えることができました。
リハビリの中に「五感の生活」を取り入れながら、活動の枠を超え様々なことに挑戦していきたいと思います。初生展覧会、ご来場いただき心より感謝申し上げます。
こちらのイベントを実施している拠点
アクタガワ 生活リハビリ初生 デイサービスセンター(浜松市)