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静岡県浜松市中央区の生活リハビリ初生デイサービスセンターでは、お客様が楽しみながらリハビリに取り組めるよう、創作活動も取り入れています。11月15日に開催された展覧会で展示された作品は全体作品、グループ作品、個人作品と多岐にわたります。今回はメンバーが協力して制作した、6つのグループの作品をご紹介します。それぞれの制作工程には、個別機能訓練と結びついた「生活リハビリ」の要素がふんだんに含まれているので、ご紹介させていただきます。

チラシと包装紙のフラワーリース

　狙ったリハビリ効果

・指先を使った細かな作業で、手指巧緻性（指先の器用さ）や集中力を向上。
・花作りに使用する包装紙を選ぶ工程で、色彩感覚を刺激。
・配置について相談することで、構成能力や自己表現、判断力を向上。

新聞紙の壁面飾り

狙ったリハビリ効果

・新聞紙を巻いたり折ったりすることで、手指の筋力アップと細かい動作の練習。
・色付け作業は手で大胆に行うことで、腕の粗大運動を促進。
・デザインのバランスを考えることで、創造性を生かす機会を作る。

トイレットペーパーの芯と枯れ木の壁画

狙ったリハビリ効果

・異素材を扱うことで、感覚機能の刺激や柔軟な思考を促進。
・縦長の作品にすることで、立ち上がっての作業を行う機会を作る。
・壁画全体のバランスを考えることで、空間認識能力を向上。

トイレットペーパーの芯と端切れのローズリース

狙ったリハビリ効果

・トイレットペーパーの芯を切って折り、組み合わせる工程で構成能力を向上。
・布を巻き、バラの形を作る工程で、手指の力加減の調整をする。
・リース土台にバラを貼る場所を相談することで、コミュニケーションを促進。

木の実と枝のツリー

狙ったリハビリ効果

・自然素材を活用することで、季節感を楽しむ。
・木の実や枝を扱う細かな作業で、手指巧緻性を強化。
・集団への所属を意識し、社会的欲求・承認欲求を満たす。

ペットボトルキャップのフラワーポット

狙ったリハビリ効果

・片麻痺の方に作業を提供し、指の微細運動の練習を行う。
・配置を確認しながら行うことで、視空間空間認知能力や、目と手の協調性を向上。
・高次脳機能障害による半側空間無視があるお客様に対し、空間認識能力を向上して日常生活動作の自立性を高める。

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展覧会のご様子はこちら

全体作品、個人作品の制作活動のご様子はこちら

お客様のコメント

90代女性「私にもこんなことができるのか！と思った。面白かった。」

90代女性「作っている過程で、みんなとの距離が縮まって嬉しかった。」

90代女性「グループ毎に異なる作品を作っていて、見ごたえがあった。」

担当者のコメント

「一人では難しい、でもグループならできる」

各作業は、それぞれのお客様にとって少し難しい作業内容をあえて設定することで、挑戦する意欲を引き出しました。一人では難しく感じる作業も、グループで協力することで「少し頑張ればできる！」という達成感を得られるように工夫しています。

これらの創作活動を通じて、身体機能の向上だけでなく、心理的な充実感や、社会的なつながりの大きさを実感していただけたのではないでしょうか。今後も、このようなリハビリと創作を組み合わせた取り組みを進めていきます。

こちらのイベントを実施している拠点

アクタガワ 生活リハビリ初生 デイサービスセンター(浜松市)