Recreationレクリエーション
初生デイサービス 展覧会2025 準備編

アクタガワでは、お客様の生きがいの創出や、豊かで充実した暮らしを支援するため、リハビリやケアを通じて活動や生活に新たな選択肢を提案する取り組みに力を入れております。
静岡県浜松市中央区の生活リハビリ初生デイサービスセンターでは、11月14日に第3回初生展覧会を開催いたしました。9月から準備を始め、3か月間かけて少しずつ作品を制作してまいりましたので、まずは準備段階の様子をご紹介いたします。
今年のテーマは・・・
今年のテーマは「わたしらしく生きる」です。みんなで力を合わせれば、ひとりでは難しいこともきっと成し遂げられる――そんな思いを込め、絵本『スイミー』(レオ=レオニ作)をモチーフに、お客様と職員が力を合わせて、3か月前から少しずつ作品の制作を進めてまいりました。
『スイミー』は、仲間を失った小さな黒い魚が、生きることを諦めず、旅の中で勇気や知恵を得ながら前へ進み、最後には新たな仲間とともに大きな魚の群れとなって、広い海の世界で自由に泳ぎ出す物語です。スイミーたちは仲間のためにそれぞれの「自分らしさ」を生かすことで自己実現を果たしていきます。この世界観は、今のお客様の生活とどこか重なるものがあると感じています。
小さな赤い魚

一人ひとりのADL(生活動作能力)には個人差があり、得意なことやできることも異なりますが、『スイミー』の物語のように、それぞれの違いを活かしながら活動に取り組んでいます。塗り絵、ちぎり絵、折り紙といったリハビリ方法を通して赤い魚を表現し、協力して大きな魚を追い払う場面を再現しました。
小さな魚が集まると・・・


まずは海の水を表現するため、同じ長さの青いビニールテープを何十本も作ります。3~4人掛かりで協力してテーブルの端から端までテープを伸ばします。
黒いスイミーと赤い仲間たちが群れを成し、大きなマグロに立ち向かうシーンを再現します。
上から吊るしたたくさんのテープに、小さな赤い魚たちを貼り付けていきます。最初は何となく貼り付けているだけでしたが、作業が進むにつれて「ここの輪郭はもう少しこうしたほうがいいのでは?」と、お客様から提案をしてくださる場面も見られるようになりました。
大きな魚も・・・
小さな魚を襲うマグロも黒く塗った鱗を貼り付けて少しずつ大きな魚に変化していきます。
ついに・・・
そして、ついに完成です 。
お客様のコメント
90代女性「魚作るの大変だったわね。」
80代女性「最初はイメージが湧かなかったけど、遠くで見るとすごくいいね。」
90代男性「俺たちすごいもん作ったなあ」
担当者のコメント
昨年よりやや複雑な作業となり、思うように進まず完成までに苦労する場面もありました。しかし、制作が進むにつれて「もっとこうした方がいい」とお客様自身が工夫しようとされる姿が、とても印象的でした。次回は、当日の様子を詳しくお伝えいたします。
こちらのレクリエーションを実施している拠点
アクタガワ 生活リハビリ初生 デイサービスセンター(浜松市)

0120-810-964


